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【オペラ入門】オペラ歌手の声の種類とは?ソプラノ編

声の種類

オペラを歌っている歌手は「ソプラノ歌手」「テノール歌手」などと呼ばれます。

他にも「メゾソプラノ歌手」「アルト歌手」「バリトン歌手」「バス歌手」なども言われることがありますが、これらは全てその人の得意とする声域(声の高さ)によって分けられています。 

実は、声の高さの分類からさらに「声の種類」を細分化していくことができます。 

今日はソプラノの声の種類を細分化していこうと思います。 

 

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いったい何を基準に声の種類を分けているの?

ソプラノ歌手は高音域が得意な女性、メゾソプラノ歌手は中音域が得意な女性。

アルト歌手は低音域が得意な女性。

テノール歌手は高音域が得意な男性。

バリトン歌手は中音域が得意な男性。

バス歌手は低音域が得意な男性。

というように分かれています。 

ソプラノ歌手、テノール歌手・バス歌手はそこからさらに「それぞれが持つ声の特徴」によって細分化されていきます。

簡単にいうとその声の「性格」といえます。

では、ソプラノ歌手の声の性格をのぞいていきましょう。 

 

高い声でコロコロと転がっていく華やかさ!まるで装飾品?な声

「レッジェーロ」といってイタリア語で「軽い」という意味の声の種類がいます。

名前の通り重々しくなく特に高音に優れ、技巧的な人。

そしてその中でも数名は「ソプラノコロラトゥーラ」と呼ばれます。

この声を持っている歌手は、レッジェーロの中でも高音域が特に得意で、素早い速さでその高音をコロコロと歌っていくことができる人が分類されます。

コロラトゥーラの歌声はまるで鈴のようとも言われています。 

オペラでは、魔笛の夜の女王ホフマン物語のオランピアなどがあげられます。 

 

気転の利いて柔らかくしなやか。高音だけでなく中音も任せてください!な声

オペラでは舞台の上を駆け回り物語をどんどん面白い方向へもっていく役どころとして「女中」が置かれることが多いです。

この女中を演じるのが「スブレット」という声を持ったソプラノ歌手です。

スブレットは柔軟でしなやかで、半端じゃなく高い高音が得意というよりは、高音域全般そして、中音域が充実した歌手です。

また言語能力にも優れ、若くはつらつとした容姿も求められます。

そもそもスブレットとはフランス語で「女中」「愛想がよく抜け目のない少女」という意味になります。 

オペラではフィガロの結婚のスザンナコジ・ファン・トゥッテのデスピーナ、ヘンゼルとグレーテルのグレーテル、こうもりのアデーレなどがあげられます。 

 

恋人の定番!ソプラノといったら私の出番です!な声

次は「リリコ」です。

最も一般的なソプラノの声と言われており、役も一番多くなっています。

ソプラノの役は主人公の恋人いわゆる「ヒロイン」であることが多いので、リリコは「恋人タイプ」ともいわれます。

スブレットやレッジェーロよりも豊かで広がりがあり、声量も重視されるのがこの声。

聞いている人の共感や同情を伴うような声が求められます。

容姿も魅力的で見ている人の心が動かされるようなものであることが望ましいです。 

魔笛のパミーナラ・ボエームのミミジャンニ・スキッキのラウレッタ蝶々夫人の蝶々さんカルメンのミカエラ、などがあげられます。 

 

他を圧倒させるパワーと情熱をもっています!な声

最後は「ドラマティコ」名前から察するように、非常にドラマティックで豊かな声量と声質、パワーをもった声です。

特にヴェルディの作品はドラマティックな歌が多く、それらを歌いこなせるのが、このソプラノ・ドラマティコと言われています。 

レッジェーロやスブレットは軽さが売りでしたが、ドラマティコはある程度の重たさが売りです。 

アイーダのアイーダ、イル・トロヴァトーレのレオノーラ、トスカのトスカ、ノルマのノルマ、トゥーランドットのトゥーランドット…などです。

ドラマティックなオペラの主人公を担うことが多いですね。 

 

まとめ

このように簡単に4つに分けましたが、いかがでしたでしょうか?

さらに細かい分類もできますし、レッジェーロだからスブレットの役は出来ない、というように厳密に分けられているものでもありません。

レッジェーロだけれども、今回はスブレットの役をやる。

年をとったら、リリコになった。などのように変動していくものです。

オペラを聴く機会があるときは、是非、声の種類の事も考えながら聴いてみるといろんな発見があって面白いですよ。 

 

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