最近、ジャズを題材とする漫画やアニメが増えてきて、にわかにジャズブームが再来してきています。
でも、実際ジャズを聴き始める時って、何から聞いたらわからない、誰が有名なの?って方が多いんじゃないでしょうか。
今回はこれからジャズを聴き始める方々にぜひ覚えておいてほしいジャズ界の巨匠を少しずつ紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは「デューク・エリントン」です。あれ?この人の名前はさすがの私でも聞いたことあるぞ、って方もいるかもしれませんね。
それくらい、ジャズ界では大きな功績を残した人物としてあがめられています。
でも、何の曲を書いたのか、なぜそんなにあがめられているのか、って意外と知られていないですよね。
そんなエリントンの魅力を少しご紹介します!
ビッグバンドの神様、デューク(公爵)・エリントンの誕生
デューク・エリントン(本名:エドワード・ケネディ・エリントン)は、1974年にアメリカのワシントンD.Cにて生まれます。
幼少よりピアノを習い始め、17歳でデビューを果たします。
「デューク」というのは実は彼のあだ名で、普段から身だしなみや言葉遣いなどに優雅さがあったから、若い頃からそう呼ばれるようになったそうです。
そのままニューヨークへ移り住み、ハーレムを中心にプロ活動を始めます。
ハーレムにある超有名ジャズクラブである「コットンクラブ」と専属契約を結び、自信のバンドで数々のヒット曲を世に送り出しました。
最初のヒット曲は「It don’t mean a thing (スイングしなけりゃ意味ないね)」です。
この曲は現在でも世界中で愛される楽曲で、ライブの定番曲となっています。
デューク・エリントンのオリジナルバージョンも良いですが、色んな人が様々なアレンジで演奏しているので樹希比べしてみるのも良いのではないでしょうか?
天才作曲家、その意外な作曲法とは?
彼は作曲家、そしてアレンジャーとして様々な楽曲を生み出し、そして演奏してきました。
有名な楽曲でいうと、「A列車で行こう」「キャラバン」「Cジャム・ブルース」「サテンドール」などです。
これらの楽曲を世に送り出す上で、彼のバンド「デューク・エリントン・ジャズオーケストラ」はとても大きな役割を担っていました。
彼のバンドには何人ものスタープレイヤーが在籍しており、彼ら無しではエリントンの曲はここまでヒットしなかったことでしょう。
そんなエリントンは、よほどバンドメンバーが気に入っていたのか、彼の曲の楽譜は、トランペット、サックス、などの楽器名ではなくバンドメンバーの名前が書いてあったそうです。
バンドメンバーそれぞれの音色や個性に合わせて楽譜をかき分けていたんですね。
それほどバンドメンバーのことが気に入っていたし、それぞれの音に対する理解が深かったんでしょうね。
彼は音楽センスだけでなく、耳も抜群に良かったんでしょうね。
不滅のエリントンサウンド。でも演奏するのは・・・?
デューク・エリントンは1974年に亡くなりますが、その後も現在に至るまで彼の名を冠したビッグバンドは存続しています。
日本にも何度も演奏に来ており、彼の独特なサウンドを楽しむことができます。
一方で、彼の曲は演奏するのが難しいと有名で、アマチュアのビッグバンドで彼の楽曲を演奏するバンドはあまりありません。
それに、彼のバンドには有名なハイノートヒッター(トランペットで高い音を出すプレイヤー)がおり、この人の役割を担える人がなかなかおらず、難しいだけでなくメンバー選びにも苦慮します。
エリントンは演奏よりも聴くに限る、ってことですね(笑 )
まとめ
さて、デューク・エリントンのこと、すこーし気になってきませんか?
これを読んだらさっそく近くの中古CD屋へ行ってデューク・エリントンのアルバムを買ってみましょう!