小・中学生までは、ピアノを習われている方をよく見かけますが 高校生になると一気に習い続ける方が減りますよね。
そんな中で、高校生までピアノを習い続けているとなると、様々な練習をされてきて、 挑戦できる曲も増えたのではないでしょうか?
昔はスキルの問題から手を出してこなかった曲や、ずっといつか弾きたいと思っていた憧れの曲などが 弾けるようになると、とても嬉しいですよね。
今回はそんなピアノを習っている高校生に是非オススメしたい名曲3選をご紹介します!
なお、当記事は音大受験を控えている学生さん、プロを目指している方を対象にしているものではないので、ご注意下さい。
ワルツ Op.64-1 「小犬のワルツ」 ショパン作曲
ピアノをされている方なら誰もが聴いた事があるであろうこの曲!
ショパンワルツ集の第6番にあたる「小犬のワルツ」は、ショパンの中でも特に有名。
ワルツの心地の良いリズムと軽やかに駆け抜けていくメロディはまさに小犬ですね(^^)
しかし小犬というだけあって、こちらの曲は軽やかに弾けるかどうかとても重要!
他の曲のようにズッシリ重く弾くのではなく、軽やかにかつスピーディーに、転ばずに弾けなければなりません!
指がしっかり回るか、左手はワルツのリズムを保てているか、などがポイントですね。
最初は右手が転んだりトリルが出来なかったり、左手が重くなったりとしがちですが、
右手はひたすら弾き込めば段々と弾けるようになってきますし、左手は片手練習などでワルツのリズムや弾き方を手に覚えさせると良いです!
短いながらも、弾いていて病みつきになっちゃう1曲。
愛の夢 第3番 リスト作曲
リストと聞くと、それだけで難しそう、まだ早い、と思われる方もいるかもしれません。
確かにリストは手も大きく派手な曲を多く作っていますし、 曲集も超絶技巧練習曲集なんて名前のものがあるように、 高いスキルを求められるものも多いです。
しかし、だからこそリスト挑戦の第1歩として、この曲に是非挑戦して頂きたいです!
曲の素晴らしさだけではなく、 リストらしさがありながらも、彼の曲の中でも挑戦しやすい1曲だから、 多くのピアノ奏者に親しまれているのだとも筆者は考えます。
冒頭のあのメロディから始まり、一貫して緩やかなこの曲。
右手と左手で伴奏を演奏しながらも両手でメロディを作り上げるという点で 戸惑うかもしれませんが、譜読み自体はそれほど難関という感じでは無いですよ。
両手で合わせた時にしっかりとメロディラインが際立っていて、かつ歌えているか、 が重要になってきます。
演奏していると、思っているよりメロディが歌えていない事はよくあるので、 自分の演奏を録音してどのくらいの加減で弾けば良いのか、を確認すると良いですよ。
また、リストの作品はその曲の斬新さから、多大な表現力を要するのも特徴。
でも、それって同時にあなたの表現したいピアノが全面に出せる曲でもあるんです!
是非この曲でリストに挑戦して、「ピアノで表現する楽しさ」を感じて頂きたいです。
ベルガマスク組曲 第3番 「月の光」 ドビュッシー作曲
ドビュッシーの曲は、以前に演奏した事がある方もいるかもしれませんね♪
聴いていて、あそこまで情景が目に浮かんできたり、自然の美しさを鍵盤一つで表現できるのは、
彼の天才的な作曲センスと、繊細な性格から生まれたものなのでしょう。
ピアノ曲では発表会映えするような派手な曲も良いですが、 このようなしんみりとした曲もとても魅力的ですよね!
綺麗目なピアノ曲がお好きな方は絶対に弾いて頂きたい1曲です!
余談ですが、今年、フィギュアスケートの紀平選手がショートプログラムで使用している曲でもありますね。
この曲は一貫して優しく美しい曲ではありますが、
場合によっては譜読みの段階でリズムが難しいと感じるかもしれません。
音楽家の中でも近代に分類され印象派の音楽家であるドビュッシーの楽曲は とにかく演奏でいかに「歌える」か!
まずは譜面通りに演奏するのも良いのですが、CDなどでプロの演奏を聴く事もおすすめです。
自分が弾いてる月の光と全然違う!と驚くかもしれません。
まとめ
高校生に是非レパートリーにして欲しい名曲3選、いかがでしたか?
ショパンやリスト、ドビュッシーと、どれも有名所が満載でしたが、
高校生になっても練習を続けられている方々ならきっと弾く事が出来ますよ。
是非あなたが気になった曲に挑戦されてみてくださいね。
名曲を弾ける楽しさを味わう事が出来れば、
あなたのピアノが更に楽しいものになること間違いなしですよ!