音楽はメロディとハーモニーとリズムから成り立っています。
どれも欠かせない重要な要素ですが、今回はその中のリズム感を養う方法をお伝えします。
リズム感の重要性
あなたが音楽を聴いている時に重要視している事は何でしょう。
特に意識した事が無い方は、少し考えてみて下さい。
この曲好きだなと思った理由を考えてみると分かりやすいと思います。
メロディが好きなのか、テンポ感を含めたリズムが好きなのか、響きが好きなのか色々あると思います。
どんなに好きなメロディでもメロディとリズムが合っていないと、心地悪く感じてしまいます。
また、生のピアノの演奏を聴いている時に多少メロディをミスタッチしても、さほど気になりませんが、リズムが乱れてテンポが速くなったり遅くなったり、拍が合っていないととても気持ちの悪い音楽になってしまいます。
その位音楽では、リズムが大切な要素です。
リズム感を養う方法:基本編
リズム感は持って生まれた素質も大いに差があります。
ですが、リズム感は自分で養う事も充分可能なのです。
まずは日頃からたくさんの音楽に触れましょう。
その際、色々なジャンルの音楽を聴く事で、たくさんのリズムに関わる事が出来ます。
そして、ただ聴くだけではなく、音楽に合わせてリズムを取ってみましょう。
ただの手拍子で構いません。
それが出来たら、拍の頭を意識してみて下さい。
その拍の頭だけを足踏みして、残りの拍は手拍子にします。
この時点で、リズム感が養われていない人には多少の難しさを感じるかも知れません。
その時にはバラード系等のテンポの遅い曲で挑戦してみて下さい。
これに慣れたら、歌いながらやリズムを刻みます。
なんとなく鼻歌でメロディを口ずさむ程度でも充分効果があります。
リズムを養う方法:応用編
基本編が簡単に出来るようになって、更にリズム感を養いたい方はどんどん自分でルールを難しくしていきましょう。
右手と左手、右足と左足全てでバラバラのリズムを刻みます。
これはリズム感を養うだけでなく、実際のピアノの演奏のテクニック向上にもとても効果があります。
ピアノ演奏では、左右の手が違う動きをしますし、右足はまた違った動きでペダルを踏みます。
左足はまた別の動きでペダルを踏む事もありますし、空いている時にはリズムを取れるようにしておくと、テンポキープに役立ちます。
具体的な例としては、合わせる曲を決めたらその曲を流しながら、左足は全音符、右足は二分音符、左手は四分音符、左手は八分音符という風に違う長さでリズムを刻むのです。
これは初心者の方にはとても難しいですが、特訓すれば誰でも必ず出来るようになります。
これを色々なバリエーションで、様々なテンポの曲で繰り返し練習してみて下さい。
お子さんはゲーム感覚で楽しみながら取り組めるので、とてもおすすめの方法です。
これが即座に出来るようになった頃にはきっとリズム感は確実にアップしています。
リズムは頭で考えるよりも、身体に染みつける事が大切です。
この方法では身体全体を使う為、自然と身体でリズムを感じ取れるようになります。
ソルフェージュってなに?
よくピアノ教室とかで、”ソルフェージュ”って聞いたことありませんか?
そもそも”ソルフェージュ”とは、「楽譜を理解して読む力」のことで主に”聴音” と”新曲視唱“の二つがあります。
“聴音“というのは、簡単にいうと、ピアノの先生か誰かにピアノでメロディーを弾いてもらい、生徒がそれを楽譜に書くというもので、要するに音楽を聴いてそれを正確に楽譜にできる能力を身につけるというものです。
“新曲視唱“は、まだ見たこともない楽譜を突然見せられて、それを正確な音程とリズムで歌う、というものです。
“聴音”は、1声または2声のメロディー、時には、4声の和音の課題もあります。
もちろん、ピアノで何回か弾いてくれるわけですが、小節数にもよりますが、弾いてくれる回数は限られていますので、なかなか最初は難しいです。
一方、”新曲視唱”も、楽譜を渡されてから、少し1〜2分ほど時間をくれますが、その間に、メロディーの音程、リズム、そして楽譜上に書かれた表示記号など、すべて短い時間で読まないといけないので、これも最初の方はなかなか難しいです。
しかし、どちらも少しづつやっていくことで、だんだんと慣れてきます。
“ソルフェージュ”は、音感を身につける上でとても大事な課題なのです。
おそらく、ソルフェージュをやっているか、やってないかでは、かなりの差がついてきたりもします。
それが小さい頃から訓練されていれば尚更良いです。
大人の初心者の方にとってはおそらく難しく感じるかもしれませんが、やらないよりは絶対にやった方がいいです。
音感に慣れるっていうことは非常に大切で、自然にリズム感も養われていきます。
まとめ
リズム感を養うというと、とても難しい事のように感じますが、意外にも楽しく特訓して、自然とリズムを感じ取れるようになれます。
好きな音楽に合わせて身体を動かす事は、脳にもいい影響を与えてくれます。
大人の方はストレスが溜まった時等にすると、とてもストレス発散になりますので、一石二鳥です。
リズムがとれるようになって、更に自分で正確なリズムを刻めるようになると、音楽を聴く楽しみにもつながりますし、ピアノの演奏も変わりますので、是非この方法に挑戦してみて下さい!
追伸:おすすめピアノ教材
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