ピアノを始めて少し弾けるようになると、初心者であっても、ピアノを習っていれば「発表会に出ませんか?」と先生からお誘いがあったりします。
だいだい大人から始めた方は「えっ!とんでもない!人前でなんて弾きたくありません!」と断固拒否の方と「人前で演奏してみたい!」と思う方に分かれます。
発表会は、日ごろの練習の成果を舞台で披露する場所ですから、年齢も経験年数もレベルも関係なく、大人の初心者の場合は、出たい方はぜひ、挑戦してみたらいいと思います。
しかし、大人になってピアノを始めた方は、初めての発表会….という人もいらっしゃいますよね。
そんな大人初心者が発表会に出る時に気を付けた方がいい事をご紹介いたします!
弾きたい曲より長い期間弾いている曲を!
発表会に出ると決まったら、あんな曲を弾いてみたい…こんな曲を弾いてみたい…と夢が広がるかもしれません。
しかし、特に初めて舞台でピアノを弾くという大人初心者の場合、自分が舞台の上で、どんな状態になってしまうのかが予測がつきません。
お子さんたちは、平気そうに弾きますが、大人の場合、なかなかそうはいきません。
手が震え、足が震え、楽譜を見ていても、どこを弾いているのかわからなくなってしまい、途中で弾けなくなってしまう方も。
別におどかしているつもりはありません(笑)
もちろん、舞台に上がっても、そこまで緊張されない方もいます。
しかし、初めてなので自分がどうなるかわからないですから、まずは、しっかり弾けている曲で挑戦してみる事をおススメします。
出来れば、しっかり弾けている曲を長い期間弾きこんで、暗譜出来ているぐらいが舞台に上がるのに丁度良いと思います。
一度、それで発表会に挑戦してみて、出来そうなら、次回からは、ちょっと挑戦曲にトライしてみるなど、少しずつ難易度を上げるのがおススメです。
ピアノ初心者はどのような発表会に参加すれば良いのか?!
だいたいが教室の発表会が初めての発表会という場合がほとんどだと思いますが、通っているピアノ教室の生徒が、お子さんが多い場合は、発表会に出る大人が一人もいない…なんて事もありますし、大人の方がいても、上級者の方であったりして、初心者の大人の場合、孤独を感じてしまう事があります。
一生懸命練習して出たのに、周りの皆さんがとても上手で恥ずかしくなって、二度と出たくない!なんて思ってしまう場合も。
基本的には、発表会なのですから、子どもの中に大人一人であろうが、上手い人の中に初心者一人であろうが、何も問題はありません。
でも、世の中には、いろんな発表会がありますから、まずは気楽に感じる発表会から挑戦してみるのも手です。
例えば、大手楽器店の発表会は、大人のための発表会が企画されていたり、SNSなどを探してみると大人の趣味の方たちが気楽な発表会を企画されたりしています。
発表会に出て、同じように趣味でピアノを弾いている人たちとお話ししたりできると、気持ちがわかりあえて、やる気に繋がったりもしますよ。
発表会に出る時の服装をしっかり準備しましょう!
出る発表会が決まり、曲が決まって練習するだけ!
……….では、ありません!
発表会に出る時の服装にも注意が必要です。(特に女性は……)
例えば、教室の発表会が皆さんドレスアップされる場合など、普段着で出るのはどうかと思いますので、発表会の少し前に先生に発表会の雰囲気や出演者の服装などについて質問してみるといいでしょう。
そして、必ず着る予定の服やドレスを着て、練習の時に弾いてみてください。
素敵なワンピースであっても、腕が動かしにくいものや、豪華なドレスであっても、胸元の花の飾りなどで視界が遮られて弾きにくい場合があります。
また、靴にも注意が必要です。
ペダルを使う曲を弾く場合は、特に当日履く予定の靴を履いて、練習するようにしてください。
ヒールが高いものでも、ペダルに支障がなければ問題ありませんが、履きなれていないと当日、ペダルが上手く踏めなくなってしまうといけません。
発表会のリハーサルがある場合も、大人初心者の場合は、出来れば、本番の服装でリハーサルするといいですよ。
練習を発表会用にシフトする!
発表会が目前に迫ってきたら、いつもの練習を発表会用に変更しましょう。
いつもは、指ならしのハノンやバイエルなどの練習曲から取り組んでいる方も、発表会のつもりで、いきなり曲を通して弾いてみましょう!
最初の1回目は、指の動きが悪く、いつもより弾きにくいかもしれませんが、そんな中でも弾けるようになれていれば、本番、安心です。
発表会のつもりですから、ちょっと間違えたからといって最初からやり直そうは無しです!
さらに、緊張度を上げるために、録音をしながら弾いてみたり、家族やお友達に聴いてもらって弾いてみるのもいいですよ。
前後のおじぎもセットで練習しておくと、当日、安心です。
当日、リハーサルがあるなら、お辞儀する場所、椅子の高さの調整の仕方などしっかり確認しておきましょう。
暗譜で弾く人も、もしもの時のために楽譜を持って行って、直前まで見られるようにしておくのがおススメです。
まとめ
音楽は人に聴いてもらって成長するというのは、本当です。
人に聴いてもらうと思うと、特に大人の方は、少しでも上手に弾こうと練習しますので、その分、上達も早くなります。
しかし、趣味で弾いている場合は、発表会に出るも出ないも自由です。
大人のピアノの場合、上手になるだけが目的というわけではありませんからね。
しかし、思い切って発表会に出てみると、刺激がたくさんもらえます。
他の方の演奏を聴くのは、「なるほど!」と思ったり、知らない曲と出会えたり、同じピアノが趣味の仲間が出来たり。
ピアノの練習は、1人で孤独になりがちですので、時々、発表会で刺激をもらえると、また、新たなやる気につながりますよ。
追伸:おすすめピアノ教材
最後に、”おすすめのピアノ教材”の紹介です。
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ピアノ教室をご自身で開いて生徒さんを抱えている先生に、企画・執筆から監修をしてもらいました。
初心者でも楽しくドレミから学べる内容になっています。
これまで楽譜も読めず、楽器を触ったことの無い方でも簡単に理解できるような内容になっています。
DVDの中ではレッスンを細かくしているので、先生の解説に従って練習すれば弾けるようになります。