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若者のカリスマと呼ばれた男、尾崎豊。本当に不良?それとも…

J-pop 弾いてみた編

いつの時代も、若者ってなぜか不良に憧れたり、不良がモテたりしますよね。

音楽界にも不良を演じ「若者のカリスマ」「若者の代弁者」と呼ばれた一人の男性アーティストが存在します。

それが「尾崎豊」です。

今回は、そんな尾崎豊にスポットを当て、彼の音楽や生き様、世間に与えた影響などを考察していきたいと思います。

 

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デビュー、10代を中心に人気爆発

尾崎豊のデビューは1983年、まだ彼が高校在学中のことでした。

シングル「15の夜」でデビューし、その歌詞の過激さや強烈な歌声、シンプルかつ過激なファッションに10代を中心に人気が集まり、いつしか10代の代弁者としての地位を確立していきました。

尾崎豊が如何に異彩を放っていたかというと、デビュー当時の他のヒット曲を調べると少しわかります。

YMO「君に、胸キュン」、ラッツ&スター「め組のひと」、H2O「想い出がいっぱい」、梅沢富美男「夢芝居」など、尾崎豊が好きな世代からすると少し前のヒット曲に感じますよね。

それほど、彼がその時代の中でも先進的で独創的であったことがわかります。

そんな雰囲気が10代の若者を惹きつけた要因なのかもしれません。

 

彼の特徴の一つにファッションがあります。

白Tシャツをジーンズにインするスタイルは彼の代名詞ともいえます。

彼のスタイルを真似した人もたくさんいたでしょう。

このスタイルが不良のイメージと合致して、より彼のキャラクターが際立っていたのだと思います。 

 

不良?優等生?その素顔とは?

これまでに、何度も不良・不良と彼を表現していましたが、実際に不良だったのでしょうか?

調べてみると、学生時代に喫煙や事故などで停学処分になっていた過去があり、一般的に不良と呼ばれるようなことはしていたようです。

ただ、学校の成績は極めて優秀だったようで、礼儀正しい一面も持っていたようです。

学校になじめなかったことが要因で素行が悪くなってしまった、とも言われていますね。

では、彼の歌の歌詞も彼自身の体験を描いたものだったのでしょうか?

それともだれか別の人がモデルだった?

実は、彼は自分自身をモデルに曲を書くことはあまりなかったようです。

周囲の誰かの体験がベースとなっていることが多いようですね。

つまり彼は、不良である自分の気持ちを歌いあげていたのではなく、自分とは違う誰かの体験や気持ちを歌に乗せて表現していた、まさに「代弁者」だったんですね。 

 尾崎豊のヒット曲はいくつもありますが、中でもひときわ輝きを放っているのが「I LOVE YOU」です。

何とシンプルなタイトルなんでしょう。

こんなにストレートなタイトルをつけるくらいですから、きっと彼がこだわりぬいて書き上げた作品に違いありません。

と思いきや実はこの曲、アルバムの曲数が足りず、プロデューサーから依頼されて急遽作った曲だそうです。

それでこんな名曲が生まれるんだから、まさに天才とはこのことを言うんですね。。。

「15の夜」や「卒業」では激しく熱い歌を披露していますが、この曲では温かみを感じる歌声で歌い上げられています。

要所要所でファルセット(裏声)を使用しており、ハスキーな声がたまらなく美しいです。

まさに、彼の代表曲といえる1曲です。 

 

若すぎる死、そして伝説へ

歌手として大成した尾崎豊ですが、残念ながら26歳という若さでこの世を去ります。

どうして天才と呼ばれる人は短命の方が多いんでしょう…。

本当に早すぎる死です。

しかし、死してなお彼の存在は輝きを失わず、現代の若者にも影響を与え続けています。

EXILE のATSUSHI、宇多田ヒカル、Mr.childrenなど次の世代のアーティストが彼の曲カバーしていることがその裏付けといえます。

これから楽曲と共に彼の存在は人々の心の中に生き続けていくことでしょう。 

 

まとめ

さて、尾崎豊の魅力は少しでも伝わったでしょうか?

これを機に、皆さんも彼の楽曲をたくさん聴いてみてください! 

 

最後に、先ほど紹介させていただいた尾崎豊の伝説の曲”I Love You”をピアノソロで弾いてみました。