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ピアノを習っている高校生にお薦めのレパートリーとは?!

ピアノを習っている高校生

「ピアニストになりたい!」と中学校や高校の生徒さんが思ったとき、彼らの多くがまず目標とするのは音大や芸大への進学です。 

 そして彼らの中には今までピアノをやっていなかったけど、中学生や高校生になって音楽に目覚めたという子もいるはず。「なにを受験までにすべきか?」と考えている人もいるのでは。

中堅大学のピアノ科を受験するとして、高校生のうちに皆さんがどのようなレパートリーを身につけたほうがいいのか考えてみましょう! 

 

まず多くのピアノ科の入試で課せられる楽曲は、バッハの平均律クラヴィーア曲集、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、ショパンのエチュードです。

多くの場合それぞれを一曲ずつ弾くように求められます。

 

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バッハの平均律クラヴィーア曲集の高い壁を越えるには?! 

平均律クラヴィーア曲集はプレリュードとフーガから成っている楽曲が1巻と2巻合わせて48曲含まれている曲集です。

だいたいの入試ではセットになっているプレリュードとフーガを両方弾かなければいけません。 

 そしてこの曲集に取り組むまでにバッハのインヴェンション、シンフォニアなど多くのポリフォニーの楽曲を身につける必要があります。平均律クラヴィーア曲集の壁はなかなかに高いのです。

なんといってもパズルのように構築されているこの対位法的な楽曲を弾くことはとても頭を使います。 

入試でよく弾かれるのは、1巻の5~6番、9~10番、13番、19番、21番と2巻の2番、6番、24番。

これらの中から少なくとも3曲はレパートリーとして身につけておきましょう! 

 

バッハ 平均律クラヴィア曲集 第一巻 ヘンレ版↓↓↓↓↓

 

 

ベートーヴェン ピアノ・ソナタの難しさとは?? 

平均律クラヴィーア曲集は対位法的に構築された旋律同士をきれいに整理しながら弾くということを課題としていますが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタは楽曲全体の構造を理解して弾くことを求めてきます。

ソナタ自体が合理的な形式である上に、ベートーヴェンのソナタを攻略するためにはさらなる合理的な理解が必要になります。 

 提示された第1主題と第2主題がどのように展開され再現するのか理解するためには、比較的シンプルな構造を持ったピアノ・ソナタをあらかじめ練習しておく必要があります。

ソナチネ・アルバム、ハイドンやモーツァルトのピアノ・ソナタの中からそれぞれ少なくとも5曲ずつは弾いておくことがベストです。 

 

ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中でも1番、5番、8番、14番、19~20番は必ずレパートリーにしましょう!

入試では2~4番、6~7番、10~11番、16~18番の中から弾くことが多いそうです。

少なくてもこれらの中から1曲は全楽章練習することをおすすめします。

 

ベートーヴェン ピアノソナタ全集 第一巻 ヘンレ版↓↓↓↓↓

 

ベートーヴェン ピアノソナタ全集 第二巻 ヘンレ版↓↓↓↓↓

 

憧れのショパン 音大受験で弾くべき曲!

おそらくショパンのエチュードは入試で課せられる楽曲の中でもダントツでテクニック的に難しいのではないかと思います。

それでもショパンは多くのピアニストに人気です。

そんなショパンのエチュードの中から、Op.10の3番、5~6番、8~9番、11~12番とOp.25の1~5番、9~10番、12番の内、1~2曲レパートリーに入れることができれば高校生の段階としては十分なのではないでしょうか。 

 ショパン 練習曲全集 Op-10 とOp-25 ヘンレ版↓↓↓↓↓

 

また大学によっては自由曲をさらに課すところもあります。ショパンを弾きたい場合、個人的にはショパンの華麗なる変奏曲をおすすめします。この曲に限らず変奏曲にはさまざまなテクニックが盛り込まれているので、ぜひ高校生のうちに1~2曲は練習しましょう! 

 

また、ショパンのスケルツォやバラードも入試の自由曲として弾かれる機会があるそうです。個人的にはスケルツォ、バラード両方とも2番が弾きやすいのではないかと思います。

 

ショパン バラード集 ヘンレ版↓↓↓↓↓

ショパン スケルツォ集 ヘンレ版↓↓↓↓↓

 

 

まとめ:これからの音楽家としてやっておきたい事とは?!

多くの楽曲に高校生のうちから取り組みましょう!

たとえば、シューマンのアベッグ変奏曲、ブラームスのバラードやドビュッシーの練習曲、バルトークのミクロコスモスやシェーンベルクのピアノ組曲など。

ピアノのための楽曲は弾ききれないほどたくさんあります。 

高校生のうちにより多くの、そしてさまざまな時代の作品に取り組むことは大事なことです。

というのも大学によってはピアノ科でも入試で面接を課す場合があります。

その際にいろいろな時代の作品に興味があり、弾いたことがあるというのは大きな強みとなるでしょう。 

また、昔の多くの作曲家たちはピアノの達人でもありました。

彼らにとってピアノという楽器はことばのような存在です。

そのためピアノ曲には作曲家の個性が強く表れます。

その個性を感じながら、そして時には彼らのその強い個性と闘いながら、夢への一歩を踏みましょう! 

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