ピアニストさんの演奏を聴いていると、同じピアノを弾いているとは思えないような美しいやわらかい音色がしますよね。
自分もあんな音で弾けるようになってみたいな…と思っても、どうしたらやわらかい音が出るのかわからないですよね。
やわらかい音で演奏するのは、ピアノを始めたばかりの初心者ではかなり難しい事だと思います。
それに、言葉で説明するのはとても困難です。
今回は、大人初心者がやわらかい音で演奏するための初心者が取り組みやすい練習方法をご紹介いたしますので、参考にしてみてくださいね。
大人ピアノ初心者がやわらかい音を練習する前に知って欲しい事
ピアノでやわらかい音で演奏するためには、まずはピアノを弾くための筋力を鍛え、脱力をして弾く技術を習得し、指だけではなく体全体を使って音を出せるようにならなくてはなりません。
それは、スポーツとよく似ていて、ボールを投げる・蹴る・打つなど、より遠くに飛ばそうとする時に手や足の部分的に力を入れても、ボールは遠くに飛びません。
体全体の力や重みなどを、上手くボールに伝達する事が出来て、初めてボールはより遠くへ飛んでゆきます。
球技スポーツは、ボールを強く投げたり、近くの相手に早いパスをしたり、ふわっとしたボールを蹴ったりなど、様々なボールをコントロールが必要です。
いろんな球種のボールを投げるためには、力んだ腕の力だけではなく、体全体にボールを投げるために必要な筋力が必要です。
そして、その筋力から生まれるパワーを上手くボールに伝達する技術が必要です。
体は、人それぞれ持っているものが違いますから、こうすれば絶対誰でもボールが上手く投げられる…という訳ではありません。
鉄棒で逆上がりをするのは、パワーだけではありませんよね?そんな感じです。
ピアノも同じで、やわらかい音・大きな音・深い音など、その時々で必要な音を弾き分けます。
そのために、まずは基礎練習があり、いろんな音を出すための筋力や打鍵をトレーニングします。
丁度、ピアノ初心者というのは、その基礎的な段階です。
だから、絶対やわらかい音が出せない…という訳ではありませんが、「方法を知れば出来る」という類の事ではないという事を理解して、すぐに出来なくても、あきらめずに取り組んで欲しいと思います。
ピアノのやわらかい音を聴けるようにしよう!
ピアノでやわらかい音というのは、具体的にはどういう音の事でしょうか?
誰かの演奏を聴いた時に、こういう音がやわらかい音というのが、まず聴こえてくるようにならないと自分自身でやわらかい音を出すのは難しいです。
例えば、レッスンで先生が見本で弾いて下さると自分との音色の違いがよくわかりますよね。
その他には、同じ曲をいろんな人の演奏で聞いてみると、それぞれに音色が違うのが聴こえてくるようになります。
やわらかい音というイメージが自分の中で明確になるまで、色々な演奏を聴いてみてください。
もちろん、ピアノは弾く練習しないと弾けるようになりませんが、聴くというのも非常に大切な練習の一つでもあります。
ピアノでイメージの音色を再現する練習をする!
自分の中で、やわらかい音のイメージが出来たら、それを再現してみる練習をしてみましょう。
もちろん、手や指の使い方・脱力など、一般的な方法はありますが、手のサイズや太さ、筋力は人それぞれなので、上手い人の演奏は参考にはなりますが、その通りにやれば、同じ演奏が出来るという訳でもありません。
ゆっくりのテンポで、なるだけ短いフレーズを自分のイメージの音が出せるようにあれこれ研究してみてください。
ピアノレッスンに通っている方は、その辺を先生からアドバイスもいただけると思います。
自分で、こんな音を出したいとあれこれ模索する時間は、音色を増やしたり、聴き分けたりするとても有意義な時間で、ただ、弾けるというだけの演奏から脱却するための大事な練習です。
自分の演奏を録音して聴いてみる!
初心者のうちは、イメージの音で弾けているかどうかは、録音して聴いてみるのがわかりやすいです。
そのうち、弾いているのを聴いて、自分で聴きわけられるようになってきます。
録音すると少し緊張しますね。
その少しの緊張で音が固くなったりもします。
緊張によって、手のどこかに力が入ってしまうからです。
どういう状態になると、どういう音が出るのか?を自分の体で知る事が大切です。
やわらかい綺麗な曲を練習する!
やわらかい音を弾きたいなら、やはりやわらかい綺麗な曲を練習するのが一番練習になります。
自分の知っている曲で、美しい曲を選んで練習してみましょう。
知っている曲は、自分の中でイメージが持ちやすいので、自分の演奏を録音してみると、イメージとの相違がわかりやすいですよ。
まとめ
大人からピアノを始めた場合、子どもさんと最大に違うのは、理解能力です。
これを活かさないのは勿体ないです。
音色をやわらかくするためには、ピアノの音を聴き分けるのが大切なのは説明しましたが、他にも曲の世界観を理解する・作曲された年代の歴史などを理解する・曲が作られた背景や作曲家の心理を知るなど、ピアノを練習する以外にもいろんなアクセスの方法があります。
どんな曲なのかを深く知る事で、どんな風に演奏したらいいのか?というイメージを持つことができます。
ピアノ以外の楽器の演奏を聴いたり、素敵な絵画を見たり、いろいろな書物を読んだり。
演奏とは全く無関係のようで、芸術には何かしら共通する部分があります。
もちろん、即効性はありませんが、美しい物を知り、豊かな感性や心を育てる事が、やわらかい美しい音色にも繋がってきます。
楽しみながら、あなた自身のやわらかい音色を探してみてくださいね。
追伸:おすすめピアノ教材
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