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オペラの魅力とは?

オペラ

えっ、ピアニスティック・アカデミーなのに、どうしていきなり”オペラ”なの?

と思われた方もいると思います。

実は、”オペラ”を知ることで、ピアノの上達度がかなり変わってきます。

あのショパンでさえも、オペラ作曲家ベッリーニから学ぶべきものがかなりあったと、弟子に公言していたほどです。

 

そうです、オペラと言えば、”歌う“ですよね。

“歌う”といえば、皆さんもドラマなどで既におなじみの言葉、”〇〇〇カンタービレ”。

cantabile(カンタービレ)はイタリア語で”歌う”という意味です。

ピアノのレッスンで、先生が”そのフレーズ、もっと歌って!とかよく耳にしますよね。

そうです、ピアノを弾くにあたり、一番大切なのは、”表現力“です。

もちろん、それを支える”技巧(テクニック)も大事な要素のひとつですが、しかし中には勘違いされている方も多いのは事実です。

 

例えば、フィギュアスケートとか見ていてそう思われたことないですか?

3回転、4回転のジャンプとか、バンバン跳んで成功しているのに、どこか面白くない。

それが、オリンピックで上位にいるプレイヤーの演技を見ていると一目瞭然で、ジャンプの前後、すべてが一つの線のように繋がっていて芸術的ですよね?

長い前置きになってしまいましたが、ピアノを弾くうえで大切な要素である”表現力“、オペラを知ることにより一層理解が深まってきますので、それを頭のどこかに覚えておいてくださいね。

それでは、全くオペラの事を知らないっていう方のためにも、おおざっぱですが、オペラの魅力を紹介していきます。

 

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オペラっていったい何?

オペラって聞くと、「体のでかい人がでっかい声張り上げて何か歌ってる」くらいの認識で「なんとなく敷居が高いよね~」というイメージが浮かび、結局なんなのかよく知らない人もいると思います。 

オペラとは日本語で「歌劇」。

つまり「歌」と「演劇」をミックスさせたものです。 

「それってミュージカルじゃね?」と思ったあなた!半分正解です。

ミュージカルはオペラから派生したジャンルの一つなので、決して間違ってはいません。

では一体何が違うのでしょうか?

生身の人間が奏でる美しい声とメロディ! 

オペラの最大の魅力は、何といっても劇場中に響き渡る「声の芸術」です。

ミュージカルがマイクを通して声を増幅するのに対して、オペラは完全な「生の声」。

オーケストラを飛び越えてくる人間の声の迫力は、オペラ以外では味わえません! 

ちなみに、筆者の周辺のオペラ歌手たちに話を聞くと、本人たちは「芸術家」「音楽家」というよりも「アスリート」に近いという認識の人が多いんです。

なるほど、体一つで何かを表現していくのって、例えばフィギュアスケートなんかにも通じるものがありますね! 

オペラの内容って意外と身近なネタが多い? 

オペラの「敷居が高い」ってイメージ、ありますよね?

そういう一般的なイメージとは裏腹に、実は物語の内容は皆さんが考えているよりずっと身近なんです。 

大きく分類すると、「恋愛モノ」「歴史モノ」「ノンフィクション」この3種類。

さらに分かりやすくすると、ほとんど全てのオペラが「ラブコメ」「純愛」「悲恋」「サスペンス」「時代劇」これらに分類されてしまうんです!

これって、テレビでやってるドラマやなんかと同じじゃないですか? 

 

関連記事“意外と知られていないオペラの歴史をざっくり解説!”

絢爛豪華な舞台!最先端技術も? 

これもオペラの大きな魅力の一つです。

モーツァルトに代表される「貴族の宮殿」を模した絢爛豪華な舞台装置と衣装。

ロッシーニ以降に多く見られる、ヨーロッパの田舎町をそのまま切り抜いてきたかのような街並みの舞台装置と素朴でかわいい衣装など、幕が開いた瞬間からその世界に惹き込まれてしまいます。 

 さらに、最近では「プロジェクションマッピング」を用いて、瞬間的な場面転換や、幻想的な世界観を作り出すことさえ可能になっています。

現代のオペラは、まさに誕生から400年の歴史全てを使い、常に最先端の技術を吸収しながら上演されているのです! 

オペラの言語は外国語だけど、理解できるの?

大きな劇場で上演されるときは原語で演奏されることがほとんど。

つまり外国語が多いんです。

言葉が分からない?

舞台の隅に日本語字幕が表示されるので、ご安心を。

洋画や洋ドラマ、韓流ドラマを見る感覚で話が理解できますよ! 

圧倒的なスケール!オペラでの重唱の世界! 

オペラの中の曲は、大きく分けてひとりで歌う「独唱」と、2人以上で歌う「重唱」とに分けられます。

この「重唱」が、実はオペラの大きな特色なんです。

 

例えば演劇で4人の登場人物が全員違う内容の台詞を同時に喋りだしたとします。 

それはもうカオスです!誰が何を言っているんだか、もう何が何だか分かりません。 

しかしオペラでは、そういう場面がたくさんあります。

それが「重唱」と呼ばれる音楽のスタイルなんです。

4人が一斉に違うことを喋る=歌っても、音楽がそれらをまとめて1つの大きな芸術にしてしまいます。

「ラ・ボエーム」の4重唱、「リゴレット」の4重唱なんかが有名です。

YouTubeにもたくさんあるので、ぜひ聴いてみてください! 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ざっくりとオペラの魅力について書きましたが、オペラを少しでも身近に感じて頂けたら幸いです。

ちょっと興味が湧いてきた皆さま!今はYouTubeで検索すればどんな作品でも鑑賞できるし、世界最高の歌劇場の一つ・ニューヨークメトロポリタン歌劇場の公演は各地の映画館で「ライブビューイング」上映として観ることもできちゃいます! 

しかし何と言っても、その本当の魅力は劇場でしか味わえないもの。

ほとんど毎週末、日本中で何かしらのオペラ公演が行われています。

チケットも、最も安いもので1500円(新国立劇場のZ席)~高いものは数万円する席まで様々。

ぜひ劇場まで足を運び、歌手たちの訓練された妙技を体験してみてください! 

数々の有名なオペラのストーリーやキャラクターについて詳しく書かれている本です。

オペラが好きな方であれば、きっともっと好きになるようになりますよ。