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プッチー二のオペラアリア 私のお気に入り

イタリアオペラ

今回はイタリアの名作曲家「プッチーニ」が作曲したオペラアリアからおすすめのアリアを私の独断と偏見で選びました。

どれもこれも味わい深く有名ですので、きっと一度はどこかで聴いたことのある曲かもしれません。 

 

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自害する寸前に愛息子に歌う悲痛のアリア

オペラ「蝶々夫人(madama butterfly)」より蝶々夫人が歌う「私の坊や(tu piccolo iddio)」です。 

蝶々夫人は舞台が日本の長崎ということで日本でも大変有名なオペラです。 

このオペラの中で一番有名なアリアは何と言っても「ある晴れた日に(Un bel di vedremo)」です。オペラといったらこの曲!という方もいるほどです。 

そしてこの有名曲に隠れてしまっている名曲が今回私が選んだ「私の坊や」。 

曲のイントロからただならぬ空気が漂っています、そして第一声「Tu!」の悲痛な蝶々さんの叫び!

激しい臨場感です。

曲の開始わずか10秒で一気にプッチーニがつくりだした蝶々夫人の世界観に取り込まれてしまいます。

そして蝶々さんの悲痛な叫び声の「Tu!Tu!」というフレーズが頭から離れられなくなるでしょう。

蝶々さんはこの曲を歌い終えたのちに悲しい運命により自害してしまうのです。

オペラを最初から見ている方はここで涙してしまう方が多数続出してしまう名場面です。

ソプラノ:マリア カラス

 

艶やかな妖艶な女が自己陶酔しているアリア!?

オペラ「ラ・ボエーム(la boheme)」より「私が街を歩くとき(Quando men vo)」。 

ラ・ボエームはミミとロドルフォの悲しくもロマンチックな恋の物語です。

そのカップルに対になるような存在として、ムゼッタとマルチェッロという破天荒なカップルがいます。

そのムゼッタが歌うアリアが第2位の「私が街を歩くとき」 

この曲の魅力は何と言っても「妖艶」。

ムゼッタは美しく男遊びも盛んなギラギラした女性のようなイメージの女性です。

その女性が妖艶に歌うこの曲。 

曲自体も3分ほどと聞きやすいですし、最後に高音もあり妖艶ですがスカッとするそんな曲です。

ソプラノの歌手であれば、高音の聞かせどころもあるし、なんだか遊び心もあるメロディーに「こんな曲歌えるようになりたいなぁ」と思ってしまうような一曲です。 

しかし、この曲ただの妖艶な曲ではなく可愛らしい乙女心が裏にあるのです。 

大好きな彼を嫉妬させるために「私が街を歩くとき、男の人は私のことを見つめるの、私が美しいからよ」と歌っているのです。 

そう思うととても可愛らしい曲にも聞こえてくる、そんな曲です。 

ソプラノ:アンナ ネトレプコ

 

圧倒的な名曲感!ついつい口ずさんでしまうアリア!?

オぺラ「トゥーランドット(Turandot)」より「誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)」。 

聞けば誰もが「聞いたことある!」となるこの曲。

そうです、あのフィギュアスケーターの荒川静香さんがトリノ・オリンピックで金メダルを取られた時のあの曲です。

テノールのアリアですが、曲の最後の最後であの高音の”H”の音を延ばさないといけないのは本当に大変ですが、歌い手からすれば歌いがいのある曲ですね。 

どこを切り取っても素敵なメロディーでついつい口ずさんでしまう。 

こんな美しいメロディーをおもいついたプッチーニは本当に天才だな、といつも思います。 

これも3分ほどの曲なのでとても聞きやすいです。 

この3分のなかに素敵なメロディーが詰まっていて、かつ自然に気持ちが持ち上がっていき最後はスカッと終わる。 

この聞きやすさ、古典的なクラシックというより、ポップスのような側面も持ち合わせているのかな、と思います。

クラシックが苦手な方にも、大好きな方にも、若い方から年配の方まで誰にでもオススメできる曲です。

テノール:ルチアーノ パヴァロッティ

 

まとめ

今回は3曲しか紹介できませんでしたが、プッチーニのオペラのアリアには、本当に素晴らしい曲がまだまだたくさんあります。

今では、よくテレビのCMとかでも使われたりしていて、「あれっ、これってどこかで聴いたことあるよね?」と思うことがあるかと思います。

クラシックは聞けば聞くほど味がでてくるものです。 

しかしこの3曲は一度聞いただけで虜になってしまうような魅力的な曲だと個人的に思っています。

ぜひ聞いてみてくださいね。 

最後にこちらの録音は”Nessun dorma”を私がピアノソロで弾いたものです。

 

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