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モーツァルトのお薦めアリア・コレクション②

オペラ

老若男女みんなが知るクラシック作曲家モーツァルトはオペラの作品を数多く作曲しています。

今回もモーツァルトのオペラから私のおすすめオペラアリアを紹介します。

前回は「魔笛」と「フィガロの結婚」のふたつのオペラに絞って選びました。

今回はその2つのオペラ以外の作品から選びました。

ぜひ聞いてみてモーツァルト通になりましょう。 

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モーツァルトの嫌がらせ?高音から低音まで鳴り響くオペラアリア

オペラ「コジ・ファン・トゥッテ(Cosi fun tutte)」よりフィオルディリージが歌う「岩のように動かず(Come Scoglio)」です。 

ソプラノには得意な音域があります。

そのため作曲家はその音域を考慮して曲を作りますが、この曲はソプラノのために作られているにも関わらずソプラノには厳しい音域が設定されています。

これはモーツァルトが初演でこの役を演じるソプラノ歌手のことが嫌いで嫌がらせのためにわざと歌いにくい音域にした、と言われているのです。あくまでも噂ですが…….. 

ソプラノが得意とする高音またソプラノが普段あまり出さない低音、それらで岩のように動かない頑固な恋心を歌った力強い曲です。 

 

浮気はだれでもしているものなの?女の浮気推奨オペラアリア

オペラ「コジ・ファン・トゥッテ(Cosi fun tutte)」よりデスピーナが歌う「男が、兵隊が(In Uomini,in soldati)」 

とっても軽快な短い曲です。

先ほどの曲と同じオペラですが全く違ったチャーミングな魅力が溢れた曲です。

高音や低音を響かせてロングトーンで鳴らす、ではなく、まるでお喋りをしているかのような曲です。 

内容はメイドであるデスピーナが仕えている姉妹に「男なんて全く信用ならないので、浮気をした方がいいですよ」とそそのかす曲です。

 

物のように恋人もカタログにするもの?女のカタログのオペラアリア

オペラ「ドン・ジョバンニ(Don Giovanni)」レポレッロが歌う「カタログの歌(Madamina, il catalogo è questo)」 

レポレッロが自分のボスであるドン・ジョバンニの女癖の悪さに憤慨する女性エルヴィラをなだめようと歌うこの曲。

なだめるために「ドン・ジョバンニと恋をした女はイタリアには640人、ドイツでは230人、フランスでは100人、トルコでは90人、スペインでは1003人いるんだよ~」と歌い出します。

やはり男心は女には分からないし、女心も男にはわかりません。

エルヴィラにとっては何の慰めにもならないのでした。 

 

彼のご機嫌とりなんてお茶の子さいさいです。小悪魔なオペラアリア

オペラ「ドン・ジョバンニ(Don Giovanni)」よりツェルリーナが歌う「ぶってよマゼット(Batti,batti,o del masetto)」  

そんなドン・ジョバンニに誘惑された女の一人にツェルリーナがいます。

彼女はマゼットという夫(しかも新婚)がいるにも関わらず、彼の誘惑に8割ほどのってしまいます。

それを目撃し激怒した夫をなだめるために歌うのがこの曲。

「ねぇマゼット、愚かな私をなぐってよ、私はぶたれるのを待っているわよ」と。

完全に開き直っていますね。 

しかし可愛いお嫁さんに許しを乞われたらついつい許してしまう旦那様なのでした。

 

これぞモーツァルト!これぞソプラノ!古典派の魅力たっぷりのオペラアリア

オペラ「後宮からの逃走(Die Entführung aus dem Serail)」よりコンスタンツェが歌う「私は恋をしていて幸せでした(Ach ich liebte)」 

この曲は幸せいっぱいの乙女心の曲ではありません、そのため重々しい悲しい雰囲気の曲かと思いきや、モーツァルトの魅力たっぷりの技巧的な曲に仕上がっています。 

伴奏を声が折り重なりどんどん盛り上がっていく、そして重々しくなくどこか軽快な「モーツァルトらしい」音楽となっています。

この曲を歌うにはかなりテクニックが必要です。

鍛錬されたソプラノの歌声とモーツァルトの音楽をお楽しみください。 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

5つ全て聞き終わった頃には、「モーツァルトらしさ」というのがなんとなく感じられることと思います。

彼は神童と言われ幼いころから「天才」として生きてきましたが、彼が作った曲を聴いていると本当に天才なんだな、と実感します。 

ぜひ聞いてみてモーツァルトの天才ぶりを堪能してください。